irodori photography(イロドリフォトグラフィ)

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(株)プロメディアの 写真業界紙 “スタジオNOW” 2月号に掲載いただきました!

2019.3.6.(水)

先日、Irodori Photo Atelierへ取材にいらしていただき、
スタジオを作ろうと思った経緯や、これから目指すことなどをお話させていただきました!
写真と併せ 3ページに渡って掲載いただきました。

 

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以下、掲載テキストを紹介させていただきます。

出張とスタジオ撮影を両立させていきながら
お客様と寄り添い彩りの日々を写真に込める

古田島 茜/ Irodori Photography

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大学にて美術やデザイン等を学び、卒業後広告業界へ。
仕事現場で臨機応変に対応するフォトグラファーに憧れを抱き、また 育児休業中に自身の家族の撮影体験を経て 「1枚の写真の重み」や「残すことの価値」を 強く感じ取り、フォトグラファーの道に進むことを決意した古田島茜氏。
「写真技術を勉強したこともない自分が、果たしてフォトグラファーとして活動できるのか不安はありましたが、子育てをしながら働くのなら好きなことを仕事にしたいという想いが上回りました」。

フォトスタジオでウェディングや家族の 撮影を行いながら技術的なスキル等を磨いた。
「そもそもフォトグラファーとして活動したいと思ったのは、育児休業中に知人を通じて知り合ったフォトスタジオの方にモデルとして出産前と直後に家族を撮って いただき、その写真に感動したのがきっかけでした。機材が揃ったスタジオではなく自宅で撮っていただいたのですが、そのクオリティの高さに驚くとともに、当時はまだ出張撮影がメジャーではなかったのですが、私も独立後は出張撮影フォトグラファーとして活動したいと考えました」。

フォトグラファーであると同時に二児の母でもある。
平日のみならず土日も撮影がフルに入ってしまうと、家族と一緒に過ごす時間がなくなってしまう。フリーランスとして活動し始めるにあたっては、仕事と家族の時間が偏ることなくコントロールするように努めた。

「さまざまな先輩フォトグラファーから教わったこと、スタジオで仕事をさせていただいたことは、その後の活動に活きることとなりました。活動を紹介するSNSでは写真のことのみならず、自身の育児に関しての想いも悩みを記すようにしたことで、ママ層から共感いただけるようになり、これが信頼関係を結ぶきっかけや、そのご家族を撮影させていただく機会につながるようになっていきました」。

プライベートな空間を演出するスタジオを昨年9月にオープン

2015年に「Irodori Photography(イロドリ-フォトグラフィ)」という屋号を掲げ、
フリーランスとしての活動をスタート。記念日をはじめとする家族写真のほか、企業撮影など多岐にわたって撮影している。
また活動の傍ら商業スタジオに在籍し、アシスタントを経験するなど常に学び続ける姿勢を貫いている。
2018年は第二子を出産、 そして同年9月にはファミリースタジオ 「Irodori Photo Atelier(イロドリ-フォト-アトリエ)」をオープンした。
調布にある自宅の一角を改装し、木のぬくもりを感じさせる壁、窓から差し込む柔らかな光、さまざまな小物を用意し、子どもたちが可愛く写るようにコーディネート。

なお、いずれは自宅とは別のスペースにスタジオを構えることも検討している。
出張撮影とフォトスタジオの経営。
「リアリティあふれる写真」と「非日常空間での撮影」そのバランスを意識しながら展開している。
「そのどちらもバランスよく撮ることができるフォトグラファーでありたいと思って活動しています。お客様のなかには前者、あるいは後者の写真を好まれるなど、 さまざまな方々がいらっしゃいます。リピーターもいらっしゃって、
長くお付き合いさせていただくなかで『今日はスタジオで』 『今日は近所の公園で』等々、その時々でお客様のニーズにお応えできればと考え、実践しています。自身の活動も、そうしたご家族とともに成長していけたらと思ってい ます」。

スタジオで撮影する際には、立ち位置を指定するときもあるが、ふと見せる「その人らしさ」も見逃さずにシャッターを切ることも。
「そのご家族の空気感というか、独特の雰囲気のなかで始まる会話や仕草などが垣間見られるときもあって、そういうときは黒子になれるよう努めながら撮るようにしています。
またロケとスタジオで撮られ方が変わるケースもあります。たとえば、公園だと他の人に見られるのを恥ずかしそうにしているパパが、スタジオでは安心してお子さまと頬を寄せ合っていたり。スタジオという非現実的な空間でも、被写体のリアルを美しく残したいと願っています」。

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出張フォトグラファーへのスタジオ貸し出しも視野に

出張撮影を行うフォトグラファーならではの課題と、スタジオを有することで解決した事例は多々ある。たとえば大雨で 七五三の日程をずらすことができないお客 様に対しては、スタジオと参拝のどちらも撮影を行うことで解決した。
また屋外では終始抱っこされているお宮参りにおいて、ソロのシーンも撮りたいというお客様には、参拝前にスタジオに立ち寄ってもらうことでソロのシーンを撮影できるようになった。

一方、「七五三の衣装をちゃんと着ていられるかわからない」と心配するママには、 事前にスタジオで撮影を行い、練習してから参拝当日を迎えることで、子どもにとっては心の準備ができ、参拝も落ち着いて臨むことができた。そのほか、出張撮影がメインだとどうしても撮影件数が落ち込む屋外が猛暑や極寒の時期でも、
スタジオならお客様も安心して撮影が行える。

こういったことに加え、スタジオを構えることで自身の描く世界観を伝えられるようにもなった。
「スタジオ設計は想像以上に難しいものでした。出張先の公園やお客様のご自宅など、与えられた空間で撮影するので『絵作り』の考え方が大きく異なります。常にトライアンドエラーを繰り返しながら、大工さんと二人三脚で、自身でも手や足を動かしながら空間を作っています」。

その「絵作り」は、お客様の想像を超える感動を与えることにもつながる。「季節によって小物を変えたり、その時々で思い出に残るフォトブースを作っていくことにも注力しています」。
今後も内装を変えていく計画を立てている。これは、お客様を飽きさせない、さらには大手のスタジオとの差別化を図る意味でも、オーダーメイド感あふれる空間を満喫できる店舗づくりを心がけている。

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スタジオを拠点としながら出張撮影も展開していくスタイルを確立し、
以前と比較して出張撮影も地元からの依頼が増えたという。
「今後は参拝シーンの撮影と合わせて、ご自宅ではない場所で着付けシーンを残したい方や、スタジオでの写真を望む方のために、スタジオ&神社お詣りセットプランも検討したいと思っています」。

一方、「現在は制限のある自宅でのスタジオ経営ですが、将来的には規模を拡大し、別のスペースにオープンする予定です」と話す。
フォトグラファー向けのスタジオの貸し出しも視野に入れている。
「出張フォトグラファーがお客様とつながり、スタジオでの撮影も行えるようになると、
スタジオで言うところの『指名』ができることもメリットの1つになると考えます。

個人経営のスタジオでない場合、お客様はフォトグラファーを選べないことも多々あります。ただ、フォトグラファーとの間に信頼関係があり、『この人に撮ってほしい』というのが前提にあって、場所をご自宅なのか屋外なのかスタジオなのかを選べるという意味においても、出張フォトグラファーが自由に撮影できる屋内スペースを持つ意義はあるのではないでしょうか」。

今後も、出張撮影とスタジオの両輪をバランスよく稼働させていく古田島氏の活動に、ますます目が離せない。

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